今日は、はちみつの話を聞いていましたが、またしても「生はちみつ問題」に直面して苦しみました。

もはや、生はちみつ教という、一神教ではないかと思って不安です。

話を聞いていると、心が痛くなる

生/非加熱という言葉の魔術によって、養蜂家さんはどれだけ作業のハードルが上がることだろうか…

年間10トンとか50トンとか、100トンとか、生産している人にとって、結晶する前に瓶詰めを終えることはどれだけ大変なことだろうかと思うし、

(ハチの巣箱は重たいし、蜂蜜も重たいし、それが大量にあるし)


ミツバチを扱っているんだから、色々蜂蜜に入り込んだものをキレイに濾して瓶詰めするわけで、1度も温度を加えないで、何十トンもの蜂蜜を濾すとなれば、それだけで1年くらいかかってしまい、冬になってしまいそうです。

しかも、一度結晶してしまえば、瓶詰めの作業はとんでもなく大変で、春から夏の間に全て完了しないといけなくなってしまいます。とんでもない作業です。

蜂蜜は粘度が高いので、濾すのだって、時間がかかります。

しかも、高品質の蜂蜜を求めておられる方は、シャバシャバの蜂蜜(水分多め)じゃなくて、水分がしっかり飛んだ「完熟」はちみつを同時にお求めだということが想像されます。
完熟蜂蜜は、糖度が高いから、ますます確実に濾すのに時間がかかります。


そんなことじゃ、養蜂家さんは身が持たないですよ。


しかし、「非加熱ですか」と聞いてしまえば、例えば40度くらいでなんとか頑張って濾している養蜂家さんがいたとして、それで「非加熱」って堂々と言えるでしょうか。明らかに問題ないとは思っていても、非加熱といいずらくなってしまう。でも、ぜんぜん生蜂蜜ですよ。
ぜひ、非加熱で攻めてあげないでほしいです。

非加熱は1度も加えてはいけないとまで、ハードな生蜂蜜一神教に傾倒せず、ぜひとも「蜂蜜屋さんの心意気」「蜂蜜への愛」「ミツバチへの愛」などトータルで買ってあげてほしいです。


もちろん、こんなご時世だから、完全非加熱を実現しているところも多くあるでしょう。

しかし、それはかなりの激務に激務を重ねてのものであろうから。



ミツバチをお世話することにかかる時間と労力と苦労、巣箱の重さ、蜂蜜の重さ、ビンの重さ、全て、すべてです。すべての工程を養蜂家さんが一生懸命こなしたうえでの蜂蜜です。


健康、おいしさ、大切ですが、養蜂家さんへの理解もぜひ、一緒に含めてほしいです。

養蜂家さんや蜂蜜屋さんは、間違いなくいい風味豊かでおいしい蜂蜜を届けたいと思っているから、そんなよほどの悪い蜂蜜を提供することもあまり考えられないですから、

もう少し、お手柔らかに「生はちみつ多神教」でお願いしたいです。色々なハチミツをおおらかに捉えつつ、基本は「おいしさ」をまずは求められれば、蜂蜜の世界は十分広がると思う。